すきなものだらけ@いくつもの沼の底から

Twitterで書き切れないようなことも。育児、映画、ドラマ、音楽。

先生を消す方程式。感想!

まずは、キャストとスタッフの皆様にお疲れ様でした、と言いたいです。

圭くんが始まる前から言っていた「迷子」の理由が最初は気になったりもしたけど、
全回を終えてみて、私は純粋に「楽しかった!」です。

はじめから、繊細に紡ぐ物語ではないのはわかっていたし(褒めてる)
「先生の授業に胸を打たれても」
「トンデモ展開に笑っても」
「ホラー!?な要素にビクビクドキドキしても」
どんなふうに感じても良いんだなー
と思ってからはずいぶん気楽に見てました。

OA後に観ていた動はじも考察っていうよりは、まだ展開が読めない部分を一緒に楽しむ感じでした。

フライングドラマは第2章に入ってから観ましたが
それぞれの人物を掘り下げたりするスピンオフとはちょっと毛色が違って
本当に「フライング」の要素があって、そこにあとから本編で気がつくとピタッとハマるとこがあったり。

そういうのも含め本当に楽しかったです。

展開はぶっ飛んでいたかも知れません。
でもその中にちゃんと「リアル」な設定も織り込まれていたし、響く言葉もありました。

先生が生徒を追い込むのではなく
生徒が先生を追い込む、リアルな世界はあること。

罪を償ったとしても罪が消えるわけじゃない。
傷ついた側は一生残る。罪は背負っていくもの。

ましてや無かったことにしてしまったらいけないのだ。

義澤先生が4Cのみんなの目を覚ましたように、
朝日も違う形で、誰かにもっと早くに救われていたら、
こんなことにならなかったのかもしれない。


他にも本当の友だちとは何か。
恋は無様かもしれなくても、傷ついても
貫けばそこに見えるものもある。

死んだとしても周りの人の心に
思い出は残り続ける。
人から忘れられることは、2度目の死だ、とも言うものね…

スっと入るものばかりではなくても
立ち止まってふと考えさせられるような
気づき、みたいなものも確かにあった。

だから、このドラマ、「嫌いじゃないです!!」


今年は、本当にまさかのことが起きてばかりでした。
当たり前ができなくなり、あったはずのものが無くなったりして
悔しい思いや辛い思いをしたのは世界中みんなそうだと思います。

圭くんは今年は当初から舞台はなさそうな事は言っていたので、それが中止になるということはなかったと思うけど
(今後の予定として水面下で動いていることについてはわかりませんが)

稽古は嫌だ!といつも弱音を吐きながらも、「舞台に挑むこと」で毎回お芝居を深めてきた圭くんが
おさむさんが与えたこんな形(褒めてる)ではあるけど、
迷いや戸惑いを共演者やスタッフの皆様と練り上げ、ひとつの作品に作り上げたこと、

これはこれできっと滅多にない経験のひとつになるはずだし、
何しろ圭くんだけでなく特に山田裕貴くん、
それからまりかちゃんも生徒のみんなも本当に全力でがんばっていて、
というかそうでなければいけなかったという点でも
さぞかし刺激的な現場だったのではないかと想像しています。


ネガティブな意味で、役者ありきの作品だ!
負担が大きすぎる、
という感想も結構みかけました。

私は全部がそんなだと困りますけど、
例えばおさむさんとだって常に一緒に仕事してるわけじゃないし😂

心から、「こんなドラマがあってもいい」と思ってます。

ドラマ制作の面でも、今は色んなアプローチを試みる意味もあるでしょうし。

個人的には静かに、言葉を発する前の息遣いひとつ、指先ひとつからその人の、その空気感、質感を感じとれるような作品「が」もしくは「も」好きですからね!
映画とかで見たいよね!!!

でもドタバタエンタメだって好きだし。
何でもこいこい。

せんけすの話じゃないけど、
わたしだって映画やドラマの気に入らない部分、嫌いなところをあげようと思えばそこそこ出せると思います。

ただ、それをしてもあんまり楽しくないので。
よっぽどメインのはずのテーマからブレるとか、新作なのに時代にそぐわない表現とか、
そういうのが気になりすぎなければ、脊髄反射的には言いたくないなと思ってます。

それよりは好きなとこ、お気に入りをいっぱいあげた方が楽しいかなと思って。
(内容はしんどいストーリーだとしてもね)


というわけで、今年の最後に、ジェットコースターのようではあったけど
毎週楽しい土曜の夜を過ごせて本当によかったです!!
ありがとうございましたぁ!!!

**


しかし最後の最後にあのキスはズルい。
あーれーはやられる////


そうそう。最終回おまけ。

防刃チョッキのおかげで刀矢は罪を重ねずに済んだし

朝日はショックをうけてたけど
義澤先生は、「ギリギリの命だけを」繋いでいた静の管を自らの手で抜き、すべてを終わらせた。
それはそれで、義澤先生には幸せな決断だったのかもしれない。

結果的に蘇った静は、
経男と幸せだった日々を思い出して一緒になれたし。
うん、ハッピーエンドだよね。

どうか朝日先生も救われますように…と
それだけは願う(´・ω::.
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