すきなものだらけ@いくつもの沼の底から

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溺れるナイフ。

溺れるナイフ感想。

遅ればせながらなんですが、溺れるナイフを観ました。

あゝ、荒野を見たいがためにU-NEXTにお試し入会したからなんですがw
(余談、ずっと観ようとして後回しにしてた二重生活はアマプラでみた。今週は菅田将暉週。)

近所に映画館はあるものの、近所ではなかなか入らないものが多く、観たくてもみられなかった作品のひとつ。

原作はちょうどコミック配信あって途中まで読んでた。

以下率直な感想

予告でも観てた話題の美しいシーンは本当に良かった。
ラストの火祭りも「菅田将暉のコウちゃん」が生きていて素晴らしかった。

写真集を観る流れと、頬ペロキス(!)、バスのも良かったし
椿をくわえる例のシーン綺麗。
帯を締めなおす手つき。かっこよい。

そして前半の無敵感漂うコウちゃん、からの、後半の弱々しさ、痛々しさ、菅田くんの演技が光っていた。

重岡くんてこんな感じなんだ!良い。
萌音ちゃん、前半と後半(進学後)の変化が見事過ぎた。

広能さん。独特の話し方…ああいうアート畑の人、いるわ。
ちょっとつかめない表情、そこはかとない気持ち悪さと才能が裏表一体になってるみたいであれも良かったし
市川実和子さんもあの母親似合ってた。

キャストはすごくハマってたし、役者さんは悪くない。

ここからネタバレ要素が濃くなります

んー。
でも、正直演出が全体的に好みじゃなかった。
ぐるぐる同じとこ回る演出の意味、
監督にはあるのかもしれないけど落ち着かない。
これも理由のわからない繰り返しもあったしあまり好きでは無かった。

特になつめと大友のシーンで、とちったセリフを生かしつつ、
アドリブを使うのは良いんだけどぜんぶ長過ぎる気が。
みてて恥ずかしくなってしまい…。舞台風コメディなら笑えるのになー

挿入歌の使い方もしっくりこない。

アフレコ使ったシーン
船と、自転車のとこもだと思うけど、
もう少しやり方あったんじゃないかな?
リップシンク(と言っていいのか)だから余計下手くそな口パクに見えるのかもしんない。
特になつめ。

現場で音が録れなくてあとでアフレコ入れることがあるのは
私だって知ってますが
あれはわざとなの…?明らかに浮いてるよね…

ラスト…うううううん?これでいいのかな。という終わり方。

多分、全部中途半端なの。

観た人の半分は「わからん」半分は「絶賛」みたいに、映像にこだわってマニアックに仕上げてもよかったし、
女子高生好みのスイーツ映画寄りに別のひとが手がけてもよかった

「ラストの意味がわからない」
「つまらない」
「展開が唐突」
「登場人物に感情移入できない」
「心の動きがわからない」などなど

↑よくあるこういう感想で好きじゃないと評価することは無いんだけどね

この作品は素材は悪くないしイイトコいっぱいあるのに、
全体的にバランスや仕上がりが好みじゃなくて、最後まで美味しくいただけなかった… 
という不思議な感覚です

自分でもどう捉えていいかわからなかったので
こうして書き残しておきます。

溺れるナイフ

溺れるナイフ

  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: Prime Video