すきなものだらけ@いくつもの沼の底から

Twitterで書き切れないようなことも。育児、映画、ドラマ、音楽。

アンサングシンデレラお疲れ様でした!

とうとう終わってしまいましたね…

春から秋になるこの時期まで、長い間本当にお疲れ様でした。

全11回、駆け抜けてくれてありがとう。

 

遅ればせながらの感想です。

以下、当然のようにネタバレしまくりますのでご容赦ください。

 

薬剤部の皆も個性が豊かでしたけど、キャスティングはとても良かったですね。

「わかるっ」や「手を動かす!」の一言もついつい使っちゃうフレーズになりました。

救命医の豊中先生もいつもかっこよかった。

 

ゲストのキャストがこれまた皆さま良かったなぁ…

二話の小林隆さん、K2一話でも怪我をしたお父さんでお見かけするとは!!

 

それからオープニングにはじまるサウンドトラックがとても印象的で。

ドリカムの主題歌YES AND NOも、歌詞がいいですね、

薬剤師であるみどりたちにも色んな形があるし、

患者さんの病気との向き合い方もそれぞれ。

 

正解なんてもしかしたら無いかもしれない世界で、みんな迷うのが当たり前。

自分だけのYES”or”NOをみつけたい、っていい歌詞だと思います。

 

ドラマのオリジナル設定としては、長く白血病と闘った簑島心春ちゃんのお話、

もうひとつ大きな軸にあったのは治験をとりあげたことなのかな、と思っています。

せっかく瀬野さんにその役割を担わせるのであれば、

もう少しそこを丁寧に描いて欲しかったという気持ちはありますが

 

治験を経て薬が一般的に普及し、より多くの症例を緩和したり、命を助けるまでにはたくさんの人の努力や葛藤がある事を知りました。

 

瀬野さんが救急認定薬剤師という設定も良かったと思います。

学生の頃から瀬野さんに憧れ、それを目指す小野塚くんとの関係も素敵でした。

 

今現在、救命救急の場に薬剤師が関わるかどうかは病院の方針によるそうなのですが、

専門的な知識を持ち、経験に長けた瀬野さんのような薬剤師さんが

このように医師の的確な判断の助けをするようになれば、

救急の現場も変わるのかもしれないと思いました。

(原作でも、転職してきた瀬野さんが薬剤師の大切な役割を各診療科に浸透させ、病院を変えたことになっています。)

 

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ちなみに最終回の瀬野さんは、あまりにも周りの人が

「死んだモノときめつけ」ている描写だったので、

これは生きてるパターンだなと思って途中から見ていました。

 

無事に寛解して、職場復帰も果たせて、本当に良かった。

おめでとうございます。

 

初回でみどりに命を助けられた産婦さんからの「ありがとう」。

そして最終回で、瀬野さんからみどりへの「ありがとな」

繋がっていたと思います。

 

瀬野さんが言い続けた「救ったのは医者だ」

だけど薬が確かに命を救っているし、それを支えているのは薬剤師さん。

光が当たることが少ない職業かもしれないけど

大きな感謝をしたいし、こうして大きな仕事に気がつくことができて良かった。

 

みどりも自分自身が納得できる決断をし、萬津総合病院に皆戻れて、良かったですね。

 

 

最終回前にこれを書きました。

akkatmr616.hatenablog.com

 

 

正直、やはりしっくりこない部分はあります。

 

 

補足すると…。

でも、例えば瀬野さんの出番が少なくても、病気や死と向き合う役柄でも、そのことには不満はないのです。

 

繊細に心を揺らす瀬野さんを、見届けることができて感謝しています。

でも「瀬野さんが良かった」という一点で感想をまとめたくなかったんです。

 

ちょうど最終回はコミックではまだ途中の、妊婦さんのエピソードが取り上げられていました。

漫画のアンサングシンデレラはまだ続きます。

薬剤部の皆さまが今後どういう道を歩んでいくのか、まだまだ見守りながら続刊も読み続けますね。

 

 

 ***

 

ここからは辛口のものも含みますので、

それはいらないよ!と言う方はここまででお願いします。

 

また、あくまで「個人の感想」ですのであしからず!!です。

言葉には気をつけて書いているつもりですが、

もしふさわしくない表現がありましても

ご容赦願います。

 

キャラクター性

確かにそれぞれの決め台詞もあり、個性がわかりやすかったのはあるのですが、

みどりと瀬野さん以外、ちょっとキャラをつくりすぎていた感じもしました。

全員の口癖の出し方、特にくるみちゃんの関西弁や効果音も

もう少し自然にやらせてあげればよかったのにな。

キャラクターを突き詰めて面白いというようなドラマの内容ではなかったと思うので、

もう少し抑えめの方が好きでした。原作より濃いw

 

コメディとシリアスの混ざり方がちょっとしっくりこない部分もちらほらありました。

やるならば、きっぱりと振り切ってくれるほうが好みです。 

 

最終回

瀬野さんの生死をひっぱりすぎぃいいいいい!!!

 

みんな瀬野さんが前回のラストであんな終わりだったので、

気になってしょうがなかったのに。

(これは中の人ファンだからではないはず…)

別に前半に無事である事がわかったとしても、そこで見るのやめた!とはならないと思うんですよね。最終回まで見てるのに。

逆にせっかくのてんかんの既往がある妊婦さんの話に集中出来なくなっちゃった気がしました。

 

セリフだけでも無事がわかればもう少し違ったかな。

どういう演出が最適かは素人にはわからないことなのだけれど。

 

それから、薬剤部バラバラ…って予告でも煽っていたけど、

実際は病気療養中の瀬野さん、

処分されたとはいえ新しい環境でも生き生きと働いているみどり、

ハクと虹子さんは単なる痴話げんかだったわけで。

 

これから頑張ろうと入ってきたばかりの心春ちゃんに、

あんな顔して深刻にいうほどじゃなかった。

 

くるみも成長したはずだし、小野塚くんも入ったし、

荒神さんも戻ってきて。

そりゃ人手不足は相変わらず大変かもしれないけど、

みんながそれぞれのステージで頑張っていることについて、

「バラバラ」と表現するのはなんとなく残念だった。

 

 

前回のブログでも描いたんだけれど、「日常の先にある」お話だったと思うので、

かならずしも感動させようという劇的な展開の方向にまとめなくても良かったのにな。

そこがちょっともったいなかったです。

 

このほか…各話についてもそれぞれメモはしてあるので、また機会があれば残しておきたいとおもいます!

 

でもこのドラマのおかげで学べたことがたくさんありました。

本当にありがとうございました。