すきなものだらけ@いくつもの沼の底から

Twitterで書き切れないようなことも。育児、映画、ドラマ、音楽。

「汎用性の高い」恋愛ドラマ

まだまだおっさんずラブ熱が冷めない

 

もはや病気です。

夫のグレーのジャケット片付けて「牧実家の時のに似てる」

ピンクストライプのシャツ干して「マロが着てそう」

とか常に思っています。

 

それとですね、少し前から米津玄師さんが好きで、アルバムBOOTLEGをヘビロテしてるんですけども、

あーーこれOLソングじゃん牧春牧…いや武牧じゃん…とか良く思ってます。

 

ちなみにLemonが6話後の2人だと話題になってたのは知ってますが、

Lemonは永遠の別れな気がして辛くて、あえてそうして聴くのは避けてました。

でも改めて聴いたらうん、ぴったりw

個人的には”Orion"が武→牧であり、春田→牧

かなぁと思ってます。

 

 

でも、ふと思ったのです、なんでも当てはめちゃう、というより

このドラマはどんな曲でも「当てはまっちゃう」のではないかと。

 

「汎用性」なんて使ったのはわざとですよ。わかる人にはわかるかと(笑)

 

仕事も恋愛もうまくいく事ばっかりじゃなくて、

くっついて別れて、失敗して、すれ違って。

 

ずっと一緒にいたはずのちずは恋心に気づくのが遅すぎたけど、

タイミングさえあっていれば普通に幼なじみからの結婚だってあったかもしれない、

でも部長や牧があらわれなければ気づくこともしないまま、

2人ともなんとなくそのまま歳をとっていたかもしれない…。

 

5年前とは言え、春田には彼女もいたし、それを観てたはずなんですよね。

でも彼女にとられて寂しくなったりは多分してない。

春田も多分、そこまで彼女に夢中になってないからかもしれない。

 

春田がはじめて正面から向き合って、ずっと一緒にいたい、と思ったのが

牧だったんじゃないかと。

それがちずにもわかって、ちずは改めて自分の気持ちにむきあって…、

でも、ちょっとだけ遅かったんだよね…。

 

Brosでも圭くんが言っていたけど、やっぱりちずを抱きしめた6話の最後では

もうちずを恋愛感情ではみていないと思ってた。

大切な人であることは変わらないけど、幼馴染で、妹みたいなものだ。

だから泣き顔見て、こみ上げるものがあって思わず抱きしめたけど、

本当にそれだけ。あのあと、なんて言ってわかれたんだろうなぁ

 

っていうのも想像が膨らむけど。

 

武川さんと牧

お互いに「大好きだった」

「嫌いで別れたわけではない」

2人のインタビューやプロデューサーのインタビューですでにわかっている事。

 

道をちょっと違えてしまったけど、

またやり直したい武川主任。

牧も、たぶんまだ未練はあったんだとおもう。

 

それなのにおなじ営業所に配属って神様!!!!

 

牧がウイークリーマンションで仮住まいしてたのは、

やっぱり武川の存在があったからでは、という考察を拝見したけど

私もそう思います。

 

牧も武川主任も、好きだったのに、すれ違って別れてしまった。

決定的な何かがあったわけではない。

ドラマチックな事なんてそんなに多くなくて、意外とそういう曖昧な日常。

こういうところにリアリティを感じます。

 

黒澤部長

逆に、部長の乙女パートはちょっとファンタジー風味。

コメディ要素が多めで、

じゃないと、だいぶヤバイ人になっちゃうもんね!

 でも、大真面目だという事はちゃんとわかっています。

 

ひょんなことで芽生えてしまった恋心を、10年秘めていたというのが

すごいと思う。

結果的に蝶子さんを傷つけてしまったけれど、蝶子さんが大事なことは変わらなかった。

 

ただ部長、牧に言われた「悪い所10個」も自分で言いだした「いいところ10個」も

結局あげられなかった。

恋に恋をしていて、きっと幸せだったけど、最初は春田のことはだいぶイイトコしか見えてなかった。

 

牧にふられてボロボロになった春田を復活させたのは、

部長の「上司として」の部分だったんじゃないかなぁ。

そのおかげで仕事もプライベートでも成長できたんだよね、春田。

でも、うつぶせで寝る姿を見せてないし、やっぱり心の底の部分では恋人や家族にはなりきれなかった。

 

※追記

 

でもね、春田は自分のことを恋人とは思っていないことを

本当はわかっていながら、見返りを求めない「愛」を注ぎ、最後は牧のところへ行くように背中を押した部長こそ、

純愛だったなぁ、って。

 

そして牧

牧は「悪い所10個」で部長にいきなりマウントとりにいったよね~

あの掛け合いは好きすぎて何万回みても飽きないけど

 

ラストシーンの2人もそうなんだけど、日常で一緒にいるって言うのは、

ああいう事だよな~って。

 

嫌なとこもいっぱいみせあって、それでも一緒にいられて、

むかついて、喧嘩して、仲直りして、抱きしめあって、

離れてもまたくっついて

 

大好きで。

 

そんなもんじゃない?

だから一緒にいられるんじゃない?

結婚って、そんな感じ。

 

男だろうが女だろうが同性だろうが、本当にどうでもいいなぁ、

って思える。

 

ドラマチックな事なんてそうそう日常では起きないけど

小さな事がひとつずつ幸せに繋がって行ったりする…。

 

おっさんずラブ」全7話は、

主人公の春田と、牧が結ばれる物語で本当によかったけど、

登場人物みんながしあわせにな~れ、と心から思えるドラマでした。

 

この描き方はあらためてすごい。

感謝しかないです。

 

歩いたり洗濯干したりしながらもOLの事を考えてて、

脳内に浮かんだ事をブログやツイッターにでも書こう!

と思うんだけどどうもパソコンにむかうとそれが飛んでしまって

うすっぺらくなっていく、どうしたらいいものか。

いずれ、一話ごとに全部言いたい。

検証したーい!

 

 

【余談】

私は昔は商業BLも呼んでましたし腐女子って言葉が生まれるまえに色々読み漁った1人です。(その後はしばらく離れてました)

その頃からBLというのは、当事者の人にしてみればあくまでファンタジーだと理解して呼んでいました。ターゲットはあくまでBL好きな女の子ですし。

 

おっさんずラブだって、BL流行を受けて好きな女の子を狙ったドラマ…

という風にみられがちだったんだろうけど、ぜんっぜんそうじゃない。

 

そうじゃないって大きな声でいいたいけど、もともとが腐女子だから

私の口から言えないのがもどかしい(これ、ユーリでも思ったよ…)

 

確かに実際はBL萌え的な要素はいくつかあったし、

似てるように見えるかもしれないけど、心に響いてきた部分はそれじゃないんだよ~。

 

これは、やっぱりスタッフや役者さんたちがそこからはじめてないからだと思います。

特に座長が、より納得いく良質なものにするために、

スタッフさんたちもブラッシュアップを重ねて放送までたどり着いてくれた事に、

やっぱり感謝しかないです。