すきなものだらけ@いくつもの沼の底から

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劇場版おっさんずラブについての感想まとめ

いつか、まとめようと思い、早二か月。この間にいくつもの出来事がありました。

本当にいろいろありすぎたので大前提を書いておかねばなりません。

 

すでに私は田中圭くんのファンであり、これまでの作品もまだまだもっと観たいし、これからの作品についてはもっともっと色々なチャレンジを観てみたい。 

 

そのうえで、おっさんずラブという作品のことは大好きで、愛していることはこれからも変わりません。 

in the skyもめちゃくちゃ楽しみです。

けれど、天空不動産のみんな、わんだほうのみんなを忘れるつもりも全くありませんし

今までもこれからも、きっと一生大好きな作品の一つです。

 

 区切りとして、劇場版について私の思ったことを残しておこうと思います。

 

公開前のこと

春田がきっかけだったけどそこからいったん切り離して田中圭という人が大好きになり、他の作品もたくさん観ました。

おっさんずラブは大好きだけど、春田だけじゃなく圭くんの色んな役柄をもっとたくさん、そしてずっと観て応援していきたい。

きれいに完結したあの物語の続きは、いっそもうなくてもいいかもしれないと思ったこともありました。

 

それに、続編がS1連ドラ版の蛇足になるのも怖かった。

劇場版発表は嬉しかったけれど、お祭りムードのプロモーション中はタイミングが悪く、自分の都合でライビュや中継も観られなくて

初日にも行けず置いて行かれてしまった。

 

だけど、数日遅れてスクリーンで皆に再会したとき、本当に嬉しくて、感謝しました。スクリーンの春田がもう、もう春田。

連ドラの頃は、圭くん本人の魅力と、春田との境目を知らなかったけど、今はわかる。
春田らしさを出してるのは圭くんそのものではあるけど、春田と圭くんは全然違う人だ。そういうのも含めて、

 

ぐらぐらと感情揺さぶられて、帰ってきてもふわふわしてていました。


私春田をはじめ、OLの世界の皆が本当に好きだなと改めて思ったんです。

 
本編について

以下思いっきりネタバレしていきます。

それぞれの好きポイントとか超細かくまとめてたんですけど、間に合わないので後回しw

 

 

 

私は春田が大好きなんですけど、アバンタイトルの春田のいきなりの浮気!?疑惑。

そして早速の百面相。

初回はオープニングが頭に入らないほどでした。

顔芸って言われるけど芝居してるんだよ~っぼやいてたのはどこでだったかしら。

 

でも後で気づくんですよ、春田、めっちゃ牧のこと好きになってるじゃん…。

まきまきまき!!って喜び方すごい…(なのに男が部屋にいるってど~いうこっちゃw)

 

前半はおっさんずラブらしいといえばらしいんですけど、ドタバタ感は冷静になってみると多いですねw

こんな漫画みたいな顔、もしかしたらもう見られないかもしれない…。

 

それでいて、ジャスの家族の事とかは、フィクションの物語では「ベタな暗い話」だけれど、

春田に思い知らせるには大事なエピソードだと思ったりもしました。

これがリアルだったら言うのも聞くのも辛い。

 

「大事な人にはちゃんと思いを伝えなきゃいけない」

春田が「全然綺麗じゃねえよ」って絞り出すように言うところ、

胸がつぶれそうになるんだけど、

気持ちが溢れていてすごく好きだったんです。

 

その直前に二人で手をつないで、「すっげぇきれいだな」って微笑みあっただけに

その差がすごく切なくて苦しい。

 

牧も言いたいことをちゃんと言えない。

春田も売り言葉に買い言葉。

 

大好きなはずの相手に、言いたい事が言えなくなる時はあるよね。

「ちゃんと言えばいいのに」って外からはなんとでも言えるんだけど

疲れてたりめんどくさくなったり
説明してもわかってもらえなかったり
自分のミスやワガママだったり

すれ違って、お互い傷ついて…。

 

ちょうど私自身も家族とのすれ違いがつらくて、

「一生一人で抱えてろよ!」

って言いたくなる気持ちあったりもした。

ただ一緒にいて楽しく過ごせるジャスといるほうがずっといい、

って思っちゃうときがあるのもわかるし。

 

春田の甚平は、彼らしくてとても良いと思うんだけど、

何度目かの時に急にサンダルに甚平の春田がすごく子どもっぽくみえた。
浴衣の牧はすごく綺麗だし、ほかのみんなも、ほとんど下駄と浴衣を着こなしてるのにさ。

 

炎の「プロポーズ」

そばにいる人だからこそ、すれ違う。

これはよくある話だと思う。

もうファンタジーではなくて、男女問わず、

だれにでもあるリアルな感情だと思ったんだ。

 

だからこそ、あの倉庫のシーンが胸に刺さった。

これが映画館で観るのは最後だなと思った日、ここではじめて号泣w

 

色々考えすぎて、どこかで春田を遠ざけていた牧。

ためらいもなく壁を飛び越えて牧のところへ行こうとするのに

それがからまわりしていた春田。

 

かっこ悪くてもいい。どんなになってもいい。

二人の間に困難があってもずっと一緒にいたい。

 

牧もしあわせになっていいんだよぉ!!と思ったら、泣いてた。

 

牧のお母さんの「二人にとっての正解を探していけばいいのよ」が

すごく印象的なんです。

どこにも同じカップルなんていないんだもの。

 

初めて観たときは、2時間なのに、ギュウギュウにいっぱいつまっててそんな感じがしなかった。

楽しいところも切ないところも、ずっと胸がぎゅってなってた。 

 

ラストシーン

狸穴さん、シンガポール行きを打診したときに

牧に「お前も家庭があるし」と言うのよね。 
あれ、何気なく言ったけどドキッとしたの。 

 

「家庭」 

春田が作りたかった牧とふたりの家族という関係!?!?

 

ジャスと薫子お嬢様が結婚するまでだって、すくなくともそこまでの期間があったはず…

あの監禁爆発事件のあと、ふたりはちゃんと愛を深めて、いわばふたりらしい「家庭」を作ろうとしていたのでは…。


武道館だの、起業だの皆が話してるあのとき、取り残されてる春田に 
皆が大きな夢を抱けるわけじゃないよ、と言いたくなった。 


でも、春田は牧と家族になって、春田らしい夢をみつけた。 


狸穴さんちの大家族 
ジャスと薫子さん 
マロと蝶子さん 
アッキーも左手に指輪してるよ…。

みんな正解なんてないんだ。 
大好きだったとしても、 
喧嘩したりイヤなとこもみたり 
悩みを抱えながら一緒に歩んでいく。 

 

春田と牧のラストシーン、私はすごく好きです。 

 

牧が春田家を出たあと、きんぴら橋の夜の帰り道。
別れ際に振り向くけど 
あれは恋人同士の名残惜しい感じ。 

 

旅立ちの日は、青空の下で抱きしめあって、 
いってらっしゃい、いってきます 

 振り向かない。 

 

寂しいし行ってほしくない気持ちだってあるよね。 
でも「家族」としての揺るぎない関係がある。だから振り向かない。 

自分に置き換えて思ったけど 
夫が長期で海外行くことになってもそんなもんじゃないかしらってw 
(夫好きですよ) 

 
Forever Loveの指輪を受け取って」

「ペアリングをしてる」ことにただただ感激した。

 

その直接の描写は別に必要ないんです。 

 

牧がシンガポールにいるのはどれくらいなのかわからないけど、

それぐらい揺るぎない関係なんだって思ったら胸が熱くなる。 

 

…このラストシーンについて、もしかしたら、

メタ的な意味で、

 

ここを離れて次のステージへ行くけんとくんを見送る圭くん、

このチームに残ってもう少し頑張る圭くん、という見方をすることも

 

確かにできるのかもしれないけれど。

 

私はそうだとしても、少し寂しいけど、二人にとっては

NEXT STAGE。

明るい未来だと思っています。

 

 

どうか皆が幸せな世界にいられますように。
 

 

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そろそろテイクオフです。

in the sky してきます。